2016年1月28日(土)13時〜
大塚製薬グループビル 7F会議室
〒812-0023 福岡市博多区奈良屋町13-13
TEL:092-291-0101
白石 祐之(琉球大学大学院医学研究科 消化器・腫瘍外科学講座 准教授)
「普遍的手術手技の確立」
肝臓外科は高度な技術・知識を要する専門的な領域でありますが、これを安全で医療として確立していく段階で、多くの施設で同じく施行しうる普遍的な技術へと収斂してきたものと考えます。若い先生方が腹腔鏡下肝臓切除を勉強していく場合も、開腹肝臓切除での普遍的な技術・知識の習得を経ずに行えるものではありません。今回は、この普遍的な技術の習得・確立をテーマとしたいと考えます。
肝細胞癌に対する開腹肝切除術の術中・術後に予期せぬ出血や手術後の合併症などを経験することがあります。これらの中には、「こうすれば」回避できていたと考えられる症例もあるはずです。皆で、この「こうすれば」を議論し、知識として共有することこそ、安全で普遍的な医療の確立に寄与するものと考えます。手術手技にかぎらず、術前の画像や肝機能評価、術後管理の方法など、むしろ通常の学会で発表しようとは考えないような症例をもとに、「こうすれば」を供覧してください。症例報告でも、ビデオでも、集計データの解析でも発表形式は問いません。
前セッションの腹腔鏡下版で議論を行いたいと考えます。すなわち、肝細胞癌に対する腹腔鏡下肝切除術の術中・術後にも予期せぬ出血や手術後の合併症などを経験することがあります。これらの中には、「こうすれば」回避できていたと考えられる症例もあるはずで、この「こうすれば」を議論し、知識として共有することで、安全で普遍的な腹腔鏡下肝切除術の確立に寄与しうると考えます。手術手技にかぎらず、術前の画像や肝機能評価、術後管理の方法などに関して、むしろ通常の学会で発表しようとは考えないような症例をもとに、「こうすれば」を供覧してください。症例報告でも、ビデオでも、集計データの解析でも発表形式は問いません。
肝転移に対する肝切除は非硬変肝を対象とすることが多く、肝細胞癌症例よりも高い割合で腹腔鏡下肝切除が選択され、またより大型の肝切除術まで腹腔鏡下で行われる症例も多いと考えます。すなわち、初回肝切除であればすべての切除可能肝転移症例が腹腔鏡下に施行しうるのかもしれません。肝転移症例に関しては腹腔鏡下肝切除に関してのみ、前セッションと同様の議論を行いたいと考えます。肝転移症における非硬変肝の腹腔鏡下肝切除術の術中・術後にも予期せぬ出血や手術後の合併症などを経験することがあります。これらの中には、「こうすれば」回避できていたと考えられる症例もあるはずで、この「こうすれば」を議論し、知識として共有することで、安全で普遍的な腹腔鏡下肝切除術の確立に寄与しうると考えます。手術手技にかぎらず、術前の画像や肝機能評価、術後管理の方法などに関して、むしろ通常の学会で発表しようとは考えないような症例をもとに、「こうすれば」を供覧してください。症例報告でも、ビデオでも、集計データの解析でも発表形式は問いません。