日程表及び、プログラムにつきましては下記PDFにてご確認いただけます。
第56回日本社会医学会総会 プログラム(7月3日版)
学会長講演
「健康格差社会への対応 HIA (Health Impact Assessment)の活用」
演者:石竹 達也(久留米大学医学部環境医学講座)
座長:垰田 和史(滋賀医科大学 社会医学講座 衛生学部門 准教授)
特別講演
「健康格差の縮小を目指して〜『健康の社会的決定要因』と健康格差を巡る動向〜」
演者:近藤 克則(千葉大学 予防医学センター 環境健康学研究部門)
座長:石竹 達也(久留米大学医学部 環境医学講座 教授)
教育講演1
「地域包括ケア時代と公衆衛生 ~生活に戻すための医療の推進~」
演者:櫃本 真聿(愛媛大学医学部附属病院総合診療サポートセンター)
座長:福本久美子(九州看護福祉大学)
教育講演2
「住環境が居住者の血圧・活動量・諸症状に与える影響に関する介入調査の概要」
演者:伊香賀俊治(慶應義塾大学 理工学部)
座長:市場 正良(佐賀大学)
教育講演3
「被爆者の心の傷を追って 」
演者:中澤 正夫(代々木病院)
座長:田村 昭彦(九州社会医学研究所)
シンポジウム
「危機にある子どもと家族を支援する -子どもの健康を阻む社会的要因と家族-」
座長:山本 裕子(福岡市子ども家庭支援センター「SOS子どもの村」)
舟越 光彦(九州社会医学研究所)
シンポジスト: |
「こどもの虐待の予防 「特定妊婦」なかでも若年の母へのサポートについて」 |
正木 公子(千鳥橋病院 小児科) |
「DV家庭で育つ子どもと母親への支援」 |
石橋 典子(Support of the Child) |
「福岡市の『社会的養護あり方検討会』が捉えた子どもと家族の危機」 |
松﨑 佳子(九州大学人間環境医学 研究院) |
「子どもの権利としての『遊び』―社会的養護の子どもの発達を支援する」 |
橋本 愛美(SOS子どもの村Japan 臨床心理士) |
ミニシンポジウム
「労災・職業病と公害-三池・水俣にまなぶ-」
座長:田中 智子(佛教大学)
シンポジスト:
織田 喬企(元三池炭鉱労働者)
山下 善寛(元新日本窒素労働者)
ミニシンポジウムでは労災・職業病と公害の原点である三池と水俣をとりあげ、①参加者がこれらを学ぶきっかけをつくる、②教訓を今後にいかせるよう将来を展望する、機会にしたいと考えています。
多くの皆さまのご参加をお待ちしています。
HIAワークショップ
すべての政策に健康の視点を健康を意識したまちづくりへ
―新たなツール・健康影響予測評価(HIA:Health Impact Assessment)の活用
―HIAスクリーニング・チェックリストを用いたワークショップ
- 1.はじめに
- 最近ではあらゆる格差の拡大が懸念されており、政策・施策・事業が、住民の幅広い意味での健康(健康、福祉、生活など) にどのような影響を与えるかを様々な角度から評価し、ポジティブな影響を増進し、ネガティブな影響を低減する情報を政策等の決定者に提供するためのツールである「健康影響予測評価 (HIA: Health Impact Assessment)」が開発され、欧州諸国(EU)を中心に世界各国に徐々に広がりを見せ、日本でも少しずつ知られるようになって来ました。また、人々の健康は、医療や保健政策のみならず、雇用、教育、住宅、食料、環境、経済などさまざまな分野の政策によって大きく影響を受けます。しかしながら、保健医療政策以外の政策分野において、健康に関する配慮を求める機会は限られています。そこで、特に保健医療政策以外の政策分野において、健康配慮を求める社会的なメカニズムとしてHIA が発展してきました。
- 2.HIAワークショップ
- HIAの手順では、事業が健康に影響するかどうかを見極め、本格的なHIAを行うかどうかを選択する「スクリーニング」を行いますが、そのために必要となるのがHIAスクリーニング・チェックリスト(以下HIACL)です。
HIAワークショップでは、参加者のみなさまに10人程度のグループに分かれていただき、日常生活に関連する具体的な事例を用いながら、HIACLをつかってHIAに関するスクリーニングを体験していただくとともに、HIAやHIACLの活用方法などについて幅広くディスカッションしたいと考えています。
- タイムスケージュールと内容
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- 12:45〜 趣旨説明・全体スケジュール説明(昼食を摂りながら)
- 13:00〜 HIA(健康影響予測評価)について
- 13:30〜 HIAワークショップ(グループワーク)
- 15:00〜 発表・質疑・ディスカッション
- 2.参加希望の方へ
- 参加申込:別紙の「HIA参加申込用紙」に必要事項を記入し、FAXあるいはメール(添付)にて学会事務局までお申し込みください。
- 定員約:50名(申込順で定員に成り次第締め切ります)
- 参加費:700円(お弁当と資料代):学会場のHIAワークショップ受付にて申し受けます。
HIAスクリーニング・チェックリストのサンプル
HIAスクリーニング・チェックリストの構成
HIAスクリーニング・チェックリストの試行事例
自治体職員を対象にワイワイガヤガヤと実施したまちづくりHIAワークショップ