昭和から始まり令和につながる長い歴史のある学術集会です。今回、担当させて頂くにあたり、これまで本学術集会でテーマとしてあがらなかった新たな視点の討論をお願いしたいと思います。内容をご覧になればこれまで私や宮崎大学で取り組んできた内容が盛り込まれていると思います。テーマ1では肝アシアロシンチや線維化マーカーなど、90年代から九州が先端を走って取り組んできた肝予備能研究の臨床応用と変遷、現在の基準と問題点をご提示ください。テーマ2。他科との連携たとえば後腹膜臓器や胸部外科、血管外科領域で肝切除が必要となること、一方、肝切除で他臓器浸潤に対し合併切除が必要となることがあると思います。他科との“協働”は私の外科医としての礎ですので、ご賛同いただける皆様の演題をお待ちしています。テーマ3は、現在特に原発性肝癌における重要な議論の的です。昨今のビデオを拝見したなかで開腹と鏡視下肝切除のいずれも同等に語れる先生をご指定させて頂きました。我こそはと思う先生も公募でお出し頂きたいのですが、演題数によって選択させて頂くこともご了解ください。テーマ4では、皆さまご自身の高い技術や戦略性をご提示いただけたらと思います。一般症例報告もこの会の大事な項目ですので貴重な症例報告をお待ちしていますし、昨今高まってきた外傷外科で肝臓外科手技が生かせた症例もお待ちします。