総会長挨拶

この度、第48回日本血液事業学会総会を2024年11月12日(火)~14日(木)の3日間にわたり、福岡国際会議場(福岡市博多区)に於いて開催させていただくことになりました。九州では7年ぶりの開催となり、全国各地よりご参集の皆様方のご期待に応えるべく準備を進めております。
総会のテーマは、「チャレンジ!―より安全な輸血医療を目指して―」としました。
私達は、輸血を必要とする患者様の生命を救うという使命に向けて、医療機関と力を合わせて安全な輸血医療を提供していかなければなりません。そのためには、輸血医療を担う医療機関へ安全な血液を安定的に供給することが責務であり、献血者募集から採血、検査、製造、供給、その後のフォローアップに至る一連の業務を真心と高い技術で実践することが求められています。
COVID-19の蔓延では密接、密着、密閉の3密回避のなかで献血者確保に難渋しましたが、献血者の皆様、献血推進団体の皆様にも励まされ、職員はよく努力をしました。たとえ予測を超える困難があっても、みんなで協力し、助け合えば与えられた責務を果たしていくことができると感じ、また、その重要性を実感しました。
より良いものをめざそうとすれば、それぞれに新たな課題が生まれ対策が必要となります。より良い品質の血液を過不足なく供給するという課題に真摯に向き合い、不断の努力をもって挑み続けてこそ患者の生命を救うという使命を果たすことができる、というテーマに込めた思いを、学会を通して皆様と共有し、より安全な輸血医療を目指していきたいと考えています。
総会長:松﨑 浩史
(日本赤十字社九州ブロック血液センター)