この度、日本尿路結石症学会 第33回学術集会を2023年8月25日(金)と26日(土)の2日間、久留米市で開催させて頂くにあたり謹んでご挨拶申し上げます。
久留米大学が本会を開催させて頂くのは1995年の第5回(会長:野田進士先生)、2007年の第17回(会長:松岡 啓先生)に続き今回が16年振りの3回目となります。先達の歴史を引き継いで開催させて頂くことに感謝するとともに、本会の意義を全うすべく身の引き締まる思いでございます。
さて、今回のテーマは「尿路結石学と向き合う – From the bench to clinical practice」と致しました。私自身、これまでこの学会に参加して感じてきたのは、泌尿器科の最もCommon Diseaseの1つであり、尿路結石症という単一疾患でありながら、これ程基礎研究と臨床が深く且つ上手く調和し、さらに進歩・発展し続けているということでした。まさに学問体系としての“尿路結石学”と呼ぶにふさわしいのではないかと思っております。いみじくも2008年に本学会より刊行された「尿路結石症のすべて」の序文で郡健二郎先生がこの“尿路結石学”について触れておられます。皆様には、この2日間をもう一度初心に帰って、“尿路結石学”に真摯に向き合う時間にしていただければと考えております。そのコンセプトに沿うようなプログラム構成にすべく教室員一同、鋭意準備を進めてまいりたいと思います。
このご挨拶を書いている現在は、まだ新型コロナ感染の波の中にありますが、社会はWithコロナへ向けた次のフェーズへ着実に進んでいます。2023年8月の本会は対面現地開催を基本とさせていただきますが、感染状況には常に注視しながら対応してまいりたいと思います。夏の久留米は大変暑うございます。加えてアクセスに若干時間を要しご不便をおかけする点もあるかと存じますが、是非、学会での熱い議論でそれらを吹き飛ばして頂ければと思います。多くの皆様の演題登録およびご参加を教室員一同、心よりお待ち申し上げます。