プログラム・学会企画

ー シンポジウム ー

特別講演

「つながる!臨床検査~データから患者を知る~」

座長: 外山 洋子(国家公務員共済組合連合会 千早病院)
演者: 長尾 哲彦(誠愛リハビリテーション病院 院長)

文化講演

「アフガニスタンで命をつなぐ」

座長: 緒方 昌倫(公立学校共済組合 九州中央病院)
演者: 村上  優(ペシャワール会会長・PMS総院長)

教育講演1

「臨床検査学と病理学」

座長: 大久保文彦(九州大学病院 病理診断科・病理部)
演者: 内藤 嘉紀(久留米大学病院 臨床検査部 部長)

教育講演2

「見過ごしたくない心電図所見 ー識る・診る・治すー」

座長: 池上 新一(社会医療法人雪の聖母会 聖マリア病院)
演者: 小川 正浩(福岡大学病院 副病院長 臨床検査部長)

日臨技企画1

「タスク・シフト/シェアにおいて臨床検査技師の果たす役割について」

座長: 田中 信次(日本赤十字社熊本県支部健康管理センター)
講師: 丸田 秀夫(一般社団法人日本臨床衛生検査技師会 代表理事副会長)

日臨技企画2

「人口減少社会の到来と臨床検査技師」

座長: 倉重 康彦(一般社団法人朝倉医師会 朝倉医師会病院)
講師: 宮島 喜文(一般社団法人日本臨床衛生検査技師会 代表理事会長)

日臨技企画3 学生フォーラム

「臨床検査技師の未来」

セッション主旨(クリックすると表示されます)

講演者は福岡県内の検査技師養成校5校から1名ずつ、若手検査技師代表1名、日本臨床衛生検査技師会理事1名の構成されています。
各立場から、臨床検査技師の在り方や将来像などを講演いただくとともに、多様な意見交換を行うことで、学生-検査技師間での交流の場を提供していきたいと思います。

オーガナイザー: 橋本 賢勇、佐藤 謙一、樋口 雄哉
座長: 牟田 正一(九州がんセンター)
山口 英人(医療法人心々和会 佐世保国際通り病院)
演者: 川原 梨奈(久留米大学医学部附属臨床検査専門学校)
酒見 怜子(美萩野臨床医学専門学校)
山本 咲季(国際医療福祉大学)
石井 颯馬(純真学園大学)
深川 結妃(九州大学大学院)
樋口 雄哉(飯塚病院)
日本臨床衛生検査技師会

福臨技企画1

「“New Normal” 新たな時代を迎えて」~新型コロナウイルス感染下における技師会活動の今後~

セッション主旨(クリックすると表示されます)

新型コロナウイルス感染症の流行は、新しい生活様式を急速に浸透させ、我々の生活に大きな変化をもたらした。企業はテレワークやデジタルトランスフォーメーションの推進、学校もオンライン授業へのシフトなど立ち止まる事のない事業継続性を求めて、構造と心の変化を迫られています。「ニューノーマル@新たな当たり前」の到来でどのように変化するのか、まさに新しい時代に対して立ち向かわざるを得ないと考えられます。技師会および臨床検査も元の常態に戻る事より直面した様々な対応を迫られ大きく変化せざるを得ないと考えられます。本企画では、withコロナの検査技師会活動どのように乗り越え、今後どのように展開するか、自由に議論していきたいと思います。

オーガナイザー: 倉重 康彦
座長: 佐藤 元恭(株式会社リンテック)
西浦 明彦(医療法人創起会 くまもと森都総合病院)
演者: 安里 光宏 (一社)沖縄県臨床検査技師会
馬渡 裕康 (一社)鹿児島県臨床検査技師会
花牟禮富美雄(一社)宮崎県臨床検査技師会
田中 信次 (一社)熊本県臨床検査技師会
丸山 晃二 (公社)大分県臨床検査技師会
門脇 和秀 (一社)長崎県臨床検査技師会
森  隆之 (一社)佐賀県臨床検査技師会
大久保文彦 (一社)福岡県臨床衛生検査技師会

福臨技企画2

継続して長く働くために~臨床検査技師のワークライフバランス~

セッション主旨(クリックすると表示されます)

日臨技では10年後に会員の80%が女性になると予測されています。その女性技師が結婚・出産を経て子育てをしながら仕事を継続することは大きな課題と考えます。当事者である女性技師はもちろんのこと、産休・育休を経て復帰する技師と一緒に仕事をする周りの技師や管理職にとっても大きな課題です。これからの検査技師が仕事と家庭をより良い状態で両立できるヒントを見つけてもらえるような講演会を企画しました。
仕事と趣味を両立させている例、子育て経験者や現在子育て中の技師の状況と工夫、臨床検査技師を統括する管理職の視点、継続して長く働き定年を迎えられた技師など様々な立場の方にご講演頂きます。また、九州支部の技師会員にアンケートを実施した結果も報告する予定です。

オーガナイザー: 佐藤 房枝
座長: 富田 文子(済生会熊本病院 中央検査部)
村田眞知子(JCHO 九州病院 中央検査室)
演者: 田中伊都子(国立病院機構 大牟田病院 臨床検査科)
江島  遥(国立病院機構 熊本医療センター 臨床検査科)
河村 綾乃(国立病院機構 大牟田病院 臨床検査科)
岡本真里子(医療法人輝栄会 福岡輝栄会病院)
堀田多恵子(九州大学病院 検査部)
高木 洋子(北九州地区会員)

シンポジウム1

総合管理1用手法から機械化の時代変化へ次世代に伝えたいこと

セッション主旨(クリックすると表示されます)

現在では、どの分野でも機械化が進みボタン操作で簡便に検査が行えています。この操作も40年前も遡ってみると手作業で多くの検査が行われ、この手作業の検査を知る諸先輩方もの団塊の世代に入り、旧き時代を知らない臨床検査技師が多くなっていると考えらえ、用手法・機械化・システム化の荒波を経験されたことをシンポジウムで伝えて頂きます。
各部門のシンポジストに、血液部門を寺原孝弘技師(済生会日向病院)、生化学部門を井本祐司技師(福岡大学病院)、輸血検査部門を福吉葉子技師(熊本大学病院) 、今後の各部門の総括・今後を含めて新開幸夫技師(佐賀県医療センター好生館)にてシンポジウムを開催します。若い世代だけではなく、すべての世代に聞いてほしい内容です。

オーガナイザー: 佐竹 善誉
座長: 春田 昭一(社会福祉法人恩賜財団 済生会熊本病院 中央検査部)
天本 貴広(久留米大学医療センター)
演者: 寺原 孝弘(済生会日向病院 臨床検査室)
井本 祐司(福岡大学病院 臨床検査部)
福吉 葉子(熊本大学病院 輸血・細胞治療技術部門)
新開 幸夫(佐賀県医療センター好生館  検査部)

シンポジウム2

総合管理2 医療安全への取り組み(各施設での事例やインシデントが起こらない工夫)

セッション主旨(クリックすると表示されます)

臨床検査室で検体を取り扱う部門・患者さんに対する部門にて、インシデントもしくはアクシデントが起こらないようにどのような注意・工夫を払っているかを病理検査・細胞診検査・細菌検査・生理機能検査・総括でのシンポジウムを各施設の参考になるようなシンポジウムを行います。
病院規模によって対策は異なる可能性があるが、小規模の施設でも行えるような対策も交えることができればなお良いと考えています。検体検査であれば、検体や試薬の取り間違い・結果の誤報告防止、生理検査であれば、患者,誘導間違い・転倒事故防止などの取り組みなどをメインでセッションして頂きます。

オーガナイザー: 佐竹 善誉、樋口 雄哉
座長: 佐藤  圭(独立行政法人国立病院機構 九州医療センター 臨床検査部)
中園 朱実(産業医科大学病院 臨床検査・輸血部)
演者: 鹿島 星林(国立病院機構長崎医療センター 臨床検査科)
大城 健哉(那覇市立病院 医療技術部 検査室)
宮﨑 明信(国立病院機構 九州医療センター 臨床検査部)
井手 洋昭(社会医療法人雪の聖母会 聖マリア病院 医療の質管理本部)

シンポジウム3

輸血細胞治療1検査技術でつなぐ輸血医療 ~予期せぬ反応への対応と考え方~

セッション主旨(クリックすると表示されます)

血液型検査をはじめ不規則抗体検査等の適切な「技術」を習得し、最良の輸血を提供することが出来たとき、臨床検査技師としての責任とやり甲斐を見つけた経験はないでしょうか。そのような経験は、自信となり更に個人の力量を鍛え、安全性の高い輸血医療を目指す原動力となります。
今回のシンポジウムは、血液型検査編/不規則抗体検査編/交差適合試験編/直接抗グロブリン試験編に分類された予期せぬ反応への対応と考え方を軸に、「技術的要素」を身に付けることが出来るセッション構成となっており、輸血療法の安全性確保につながる芽生え多き内容で議論を進めていきます。

オーガナイザー: 天本 貴広
座長: 藤好 麻衣(久留米大学病院 臨床検査部)
山田麻里江(佐賀大学医学部附属病院 検査部)
演者: 熊本  誠(日本赤十字社九州ブロック血液センター 品質部検査一課)
松浦  裕(宮崎県立日南病院 臨床検査科)
富松 貴裕(大分県立病院 輸血部)
屋宜 宣直(沖縄県立南部医療センター・こども医療センター 臨床検査部)

シンポジウム4

輸血細胞治療2 未来につなげる輸血医療を目指して ~さまざまな視点から効率化を考える~

セッション主旨(クリックすると表示されます)

私達、臨床検査技師には正確かつ迅速な検査業務が常に求められています。そのような業務の中で、「効率化」という命題も現場には要求される現状もあります。効率性を考慮しながらも輸血医療の安全性を損なうことなくどうすれば、病院スタッフそして患者にとってより安心できる輸血を届けることができるでしょうか。
今回のシンポジウムでは、検査業務はもとより、多くの過程や職種を介する輸血医療全体に視点を広げ、血液センターにおける血液製剤の効率性を求めた供給業務、輸血検査に関する業務効率化、血液製剤の使用に関する効率的業務、輸血医療における効率の良い管理業務などについて皆様とともに、タスクシフトも踏まえ輸血部門の未来像を描いてみたい。

オーガナイザー: 天本 貴広
座長: 西津 將巨(済生会福岡総合病院 検査部)
吉田 雅弥(熊本赤十字病院 検査部)
演者: 小田 秀隆(福岡県赤十字血液センター 学術情報・供給課)
田之頭敏志(鹿児島医療生活協同組合 鹿児島生協病院 検査部)
篠田 大輔(社会医療法人 製鉄記念八幡病院)
古賀 嘉人(長崎大学病院 細胞療法部)

シンポジウム5

臨床血液1 血液形態検査の報告書は正しく記載できていますか?

セッション主旨(クリックすると表示されます)

形態検査を実施する上で正確な形態情報を正しい表現で報告することの重要性は非常に大きくなっています。臨床医に対しての適切なコメントは、臨床医の判断・迅速な診断につながります。異常所見が認められた場合に、表記方法やコメントの記載内容が施設により違いがあります。
本企画では①骨髄異形成症候群の異形成程度表記、②異常細胞(芽球、悪性リンパ腫)の分類表記、③赤血球形態異常の判定における表現、④形態報告コメントの表記についてご講演いただき、定量で報告すべきもの、程度判定が必要なもの、細胞により表記すべきコメントを議論することで、より臨床へ有意義な報告方法の方向性を示してもらい、形態評価能力を追求し磨いていきたいと考えます。

オーガナイザー: 齊藤 祐樹、桝田 晋作
座長: 津田  勉(熊本赤十字病院 検査部)
築地 秀典(佐賀県医療センター好生館 検査部)
演者: 波野 真伍(国立病院機構鹿児島医療センター 臨床検査科)
久方 倫子(宮崎県立宮崎病院 臨床検査科)
財前 一貴(大分大学医学部附属病院 医療技術部臨床検査部門)
関  律子(久留米大学学長直属 兼務 久留米大学医学部附属臨床検査専門学校)

シンポジウム6

臨床血液2 理解度判定してみよう!~参加型 血液形態カンファレンス~

セッション主旨(クリックすると表示されます)

血液形態検査は、一枚の標本から様々な情報が得られ造血器疾患を診断するうえで必須の検査法です。末梢血標本や骨髄標本に腫瘍細胞が出現しているかどうかを正確に判断するには、高い知識と熟練が必要となります。
本企画では、3つの症例提示の中で異常細胞の分類や診断に必要な知識についての形態カンファレンスを参加型で開催いたします。参加者には、企画中にgoogleフォームを用い回答していただくことで、より実務に近い形式での細胞判定を可能とするとともに、リアルタイムでの集計解析と演者による解説を実施いたします。皆様には企画を楽みながら参加いただくとともに、判定が別れる細胞や異常細胞について議論し、判別のポイントを理解していただければと考えます。

オーガナイザー: 甲斐 壽弘、中村 由希子
座長: 松本恵美子(熊本保健科学大学 医学検査学科)
中村由希子(独立行政法人地域医療機能推進機構 九州病院 中央検査室)
演者: 海野 晃久(佐賀大学医学部附属病院 検査部)
松本 翔太(JCHO熊本総合病院 検査部)
森 沙耶香(長崎大学病院 検査部)

講演中に、参加者に回答いただく設問のリンクになります。皆さん奮ってご参加ください。
*注意)下記リンクからの回答は講演中のみに限らせていただきますので、前もっての回答はお控えください。

【設問リンク】

《 講演1 》

《 講演2 》

《 講演3 》

シンポジウム7

生物化学1 生化学・免疫検査を担う検査技師の「これまで」と「これから」

セッション主旨(クリックすると表示されます)

現在の生化学・免疫検査の発展はこれまでの臨床検査技師の貢献が不可欠であり、検査法の変遷や運用、過去のインシデント事例やヒヤリハット報告を共有することは、これからの臨床検査技師の姿を考える上で非常に重要です。一方で、現在の生化学・免疫検査は試薬や分析機器の進歩に伴い、正確で迅速な結果を報告することがどの施設でも可能となってきています。
今後、AIなどの新しい技術が導入され、結果をただ報告するだけではなく、検査値解釈のサポートや診療へより貢献できるような付加価値の付いた検査情報を提供することが求められることが想定される今、これからの臨床検査技師に求められる姿とはどのようなものであるか議論していきます。

オーガナイザー: 石垣 卓也、松岡 由希子
座長: 石垣 卓也(九州大学病院 検査部)
松岡由希子(医療法人徳洲会 福岡徳洲会病院 臨床検査科)
演者: 池田 弘典(佐賀大学医学部附属病院 検査部)
山内 露子(熊本大学病院 中央検査部)
田中 康弘(一般社団法人都城市北諸県郡医師会 都城市郡医師会病院 臨床検査室)
大城 佑馬(沖縄県立宮古病院 検査科)

シンポジウム8

生物化学2精度管理から精度保証、全ての検査へ

セッション主旨(クリックすると表示されます)

生化学・免疫検査は精度管理が最も進んでいる分野であり、精度保証の専門家である「認定臨床化学・免疫化学精度保証管理検査技師」では、資格要件に「臨床化学・免疫化学の実務経験が通算5年以上であること」が記載されています。このことから生化学・免疫検査を担う資格取得者が中心となって精度保証を行う必要があり、検査室は生化学・免疫検査に限らずあらゆる検査についても精度保証を担保していく必要があります。
近年ではISO取得施設が増えてきていることもあり、生化学・免疫検査のみならず、細菌検査・病理検査・生理検査などについても精度管理が必要となってきています。そこで本セッションでは精度保証について議論し、それら分野の精度管理についても紹介していきます。

オーガナイザー: 石垣 卓也、川述 由希子
座長: 川述由希子(九州大学病院 検査部)
石原 香織(長崎大学病院 検査部)
演者: 安東摩利子(佐世保中央病院 臨床検査技術部)
比嘉 幸枝(産業医科大学病院 臨床検査・輸血部)
德重智絵美(福岡大学病院 臨床検査部)
甲斐 克也(九州大学病院 検査部)

シンポジウム9

臨床生理1僧帽弁閉鎖不全症の分類と重症度評価について~治療前後の評価も含めて~

セッション主旨(クリックすると表示されます)

僧帽弁閉鎖不全症/僧帽弁逆流症(MR)に対して、2018年4月からカテーテル治療が導入されました。これにより、MRに対する治療の選択肢が増えたことで、経胸壁心エコー図検査が果たす役割は非常に大きくなっています。僧帽弁逆流は加齢により増加し、超高齢化社会では重要な弁膜症の一つであると思います。
本シンポジウムでは僧帽弁逆流の分類と原因、心エコー図検査で見るべきポイント、重症度評価のコツ、治療方針決定の指標について実際の症例を交えながら講演していただきます。また今後、中規模施設においてもMitra clip術後症例に遭遇する機会が徐々に増えてくることが想定されます。Mitra clip術後症例における心エコー図検査での評価すべきポイントについても講演していただきます。

オーガナイザー: 執行 智恵美
座長: 早川  彰(医療法人社団高邦会 福岡山王病院 診療技術部 検査室)
執行智恵美(久留米大学病院 臨床検査部)
演者: 日野出勇次(国立病院機構鹿児島医療センター 臨床検査科)
小屋松純司(佐賀大学医学部附属病院 検査部)
山口 順司(福岡赤十字病院 検査部)
冨山ひろみ(小倉記念病院 検査技師部)

シンポジウム10

臨床生理2 腹部超音波検査の秘訣~この時何を考え、どう検査に挑んだか~

セッション主旨(クリックすると表示されます)

超音波検査は、検査を通して自分自身が推測した臨床診断が得られるとやりがいを非常に大きく感じることができますが、一方で臨床診断が異なっていた場合は、自信を無くしてしまうこともあります。しかし、その様な経験を振り返ることは絶好のステップアップのチャンスです。
成功例、失敗例を含め、超音波画像を正しく読むために工夫した点や超音波の特性を活かせた点、また読み違いの中で、診断に迫るためにどうしたらよかったのか、今後の検査に活かすためにどうしたらいいのかを徹底討論し、様々な意見を取り入れながら次世代に繋げるシンポジウムにしたいと思います。

オーガナイザー: 執行 智恵美
座長: 三浦 大輔(福岡徳洲会病院 臨床検査科)
岩橋 義弥(朝倉医師会病院 臨床検査科)
演者: 大久保友紀(霧島市立医師会医療センター 検査技術部 臨床検査室)
松本 康恵(佐賀大学医学部附属病院 検査部)
丸山 裕司(浜の町病院 臨床検査部)
工藤真一郎(医療法人ICC 大分春日内科循環器・エコークリニック)

シンポジウム11

微生物 次世代へ”つなぐ”微生物検査 ~かわる技術・かわらない技術~

セッション主旨(クリックすると表示されます)

遺伝子検査の普及、質量分析装置等の革新的な検査技術の導入により、臨床微生物検査は大きな転換期を迎えています。
一方で、従来の検査技術も必要不可欠であり、現在そして未来を担う微生物検査技師に伝承、すなわち”つなぐこと”が必要です。
本セッションは、「グラム染色」「同定検査」「薬剤感受性検査と薬剤耐性菌検出法」「感染症迅速検査」について4名の先生方にお話しいただき、若手・中堅技師が習得しておくべき知識や技術、ピットホールに加え、日々の検査で不安や疑問に思っていることが解消できるよう解説して頂きます。かわる技術とかわらない技術、その両方を踏まえながら感染症診療に貢献することが求められている今、若手・中堅技師も含めた多くの微生物検査技師が、更にステップアップするための礎となるようなセッションにしたいと思います。

オーガナイザー: 堀内 寿志、大坪 直広
座長: 河原 菜摘(国家公務員共済組合連合会 浜の町病院 臨床検査部)
興梠 陸人(産業医科大学病院 臨床検査・輸血部 感染微生物検査室)
演者: 永田 邦昭(くまもと県北病院 教育研修部)
結城万紀子(福岡大学病院 臨床検査部)
上地 幸平(琉球大学病院 検査・輸血部)
中村 政敏(鹿児島大学病院 検査部 細菌検査室)

シンポジウム12

遺伝子染色体 遺伝子関連・染色体検査の精度管理 ~あなたの施設の対応は?~

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ゲノム医療の推進、また昨今の新型コロナウイルス検査などにより遺伝子関連・染色体検査が社会的にも注目を浴びています。しかしながら、他の検体検査に比べ精度管理への取り組みが遅れています。
本シンポジウムでは、アンケート集計により九州支部内施設での、遺伝子関連・染色体検査の実施状況を把握すること、支部内において精度管理システムの構築が進んでいる施設からシンポジストに立っていただき方法論を供給すること、質的担保のための人材育成(卒前・卒後教育)の状況を共有すること主旨とします。

オーガナイザー: 佐藤 謙一
座長: 草場 耕二(佐賀大学病院医学部附属病院 検査部)
松本 信也(九州大学病院 検査部)
演者: 川上 洋子(産業医科大学病院 感染微生物検査室)
笹田 景子(熊本大学病院 中央検査部)
山本 将義(独立行政法人国立病院機構 九州がんセンター 臨床検査科)
田辺 昌子(株式会社エスアールエル 遺伝子・病理部 染色体解析課)
佐藤 謙一(国際医療福祉大学 福岡保健医療学部 医学検査学科)
白江 里佳(社会医療法人雪の聖母会 聖マリア病院 中央臨床検査センター)

シンポジウム13

微生物/遺伝子染色体 アフターコロナPCR検査 ~その機器どうしますか?~

セッション主旨(クリックすると表示されます)

昨今の新型コロナウイルス感染症のパンデミックにおいて、国や自治体からの補助金もあり、新型コロナウイルス核酸検出検査(通称PCR検査)の実施体制が小規模医院にまで広く行き渡っています。コロナ収束後これらの機器の有効活用が課題となります。本シンポジウムでは、微生物部門と遺伝子染色体部門のコラボ企画として、当該課題について、病院、検査センター、企業からシンポジストに立っていただきそれぞれの立場からの現状と将来展望についてご講演いただき、議論の場といたします。

オーガナイザー: 佐藤 謙一、堀内 寿志
座長: 大坪 直広(久留米大学病院 臨床検査部)
生田 幹博(福岡大学筑紫病院 臨床検査部)
演者: 磯﨑 将博(天草医療センター 検査部)
佐々木大介(長崎大学病院 検査部)
山口 健太(佐賀県医療センター好生館 検査部)
宮本 照美(株式会社キューリン 微生物検査部)
天沼 卓也(ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社)
蛭子 耕一(株式会社ミズホメディー 開発企画部)

シンポジウム14

病理細胞1ゲノム検査を目的とした組織の取り扱い-固定, 薄切や結果に基づく考察および多施設調査報告-

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2019年6月にがんゲノム医療に関する「がん遺伝子パネル検査」が保険適応になり、 日々続々と新たな遺伝子検査が追加され今後さらに増加していくことが想定されます。ゲノム検査においては、 病理組織検体の品質担保が重要な鍵となることは周知の事実です。一方で、 組織採取から固定、 切出しや標本作製に至る工程は、 臨床医や病理医、 検査技師などが携わる複数の段階を踏む作業であり、 画一された管理が容易ではなく、 施設間差も推察されます。
本セッションでは、 ゲノム検査を目的とした組織の取り扱いの実情や工夫、 実際のゲノム検査結果から得られた考察と、 ゲノム検査を考慮した組織の取り扱いに関する多施設アンケート調査報告についてご講演頂き、 情報共有の場としたい。

オーガナイザー: 野上 美和子
座長: 角谷 優子(福岡大学病院 病理部 病理診断科)
武井 美和(社会医療法人雪の聖母会 聖マリア病院 中央臨床検査センター)
演者: 徳満 貴子(宮崎大学医学部附属病院 病理部)
金子 洋平(日本赤十字社長崎原爆病院 病理診断科部)
遠峰由希恵(九州大学病院 病理診断科・病理部)
角谷 優子(福岡大学病院 病理部 病理診断科)

シンポジウム15

病理細胞2~つなげる技術~細胞検査士の教育と精度管理

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細胞検査士は,5年ごとに資格更新の審査を受ける必要があり、 5年間のうちに春期および秋期の細胞学会、 教育セミナーやワークショップに2回以上の出席を含めて、 最低350単位を満たしていることと定められており、 資格の維持には技術や新しい知見を習得していくことが不可欠です。
一方で、 細胞診業務の核である細胞の形態観察においては、 検査技術の習得や技術向上を目指した教育は容易ではなく、 これらの方法について確立されたものは今のところありません。 また、 細胞診断は時に患者治療へ直結する場合もあるため、 診断精度においては十分に管理することが求めらています。 本セッションでは、 細胞検査士の教育と精度管理について4名の演者にご講演いただき、 施設内での取り組みや工夫、 今後の課題等について議論したいと思います。

オーガナイザー: 野上 美和子
座長: 川嶋 大輔(飯塚病院 中央検査部)
安倍 秀幸(久留米大学病院 病理診断科・病理部)
演者: 片渕  直(社会医療法人財団白十字会 佐世保中央病院 臨床検査技術部)
衛藤久仁子(株式会社エスアールエル 西日本検査本部 九州検査部 福岡検査課 ALF 病理・細胞診係)
平川 功二(大分大学医学部 附属病院 病理診断科・病理部)
安倍 秀幸(久留米大学病院 病理診断科・病理部)

シンポジウム16

臨床一般1髄液検査~臨床から信頼されるために~皆んなで考えよう

セッション主旨(クリックすると表示されます)

髄液検査は、一般検査の迅速な結果報告が中枢神経系疾患の治療診断に結びつく重要な検査の一つです。髄液は採取後の細胞の変性が速いため、1時間以内に検査するのが望ましいとされ、また髄膜炎や異型細胞等を迅速に報告することは早急な治療に繋がっていきます。そのため、髄液検査は緊急検査の一つとされ、日当直帯で一般検査に従事していない技師でも検査に携わることが多いようです。
また現在では髄液細胞数の算定には、多くの施設で自動分析装置が導入されており、機器と目視の利点を生かして検査が行われています。今回のシンポジウムでは、緊急検査である髄液検査の質を保つために取り組んでいる、内部精度管理の実施方法、日当直帯での髄液検査の教育や運用方法、細胞算定において自動分析装置と目視法との相関の3つの内容について講演いただき、日頃の検査においての悩みや疑問等を討論していきます。

オーガナイザー: 佐谷 純一、川満 紀子
座長: 佐谷 純一(公立学校共済組合九州中央病院 医療技術部検査技術科)
尾上 由美(社会医療法人財団白十字会 白十字病院 臨床検査技術部)
演者: 垂水 俊樹(久留米大学病院 臨床検査部)
金城 和美(琉球大学病院 検査・輸血部)
山本 紀子(熊本大学病院 中央検査部)

シンポジウム17

臨床一般2尿沈渣結果報告の診療アプローチ

セッション主旨(クリックすると表示されます)

尿沈渣検査は、腎・尿路系疾患を診断・治療するうえで重要な検査であり、多くの病態を推測することが可能です。日常検査の中で検出される成分においても、診断へと結びつく尿沈渣成分もあり臨床への報告方法が重要になっています。単に尿沈渣成分を結果報告するだけでなく、病態についても知識を深め、臨床へその尿沈渣成分からどのような病態が考えられるのかを伝えることができる結果報告がより求められています。日頃の尿沈渣検査で観察される、結晶、非尿中成分、白血球円柱、ウイルス感染細胞といった成分で、より臨床へと診断アプローチができるような結果報告のしかたについて、症例をとおして考えていきます。

オーガナイザー: 川満 紀子
座長: 岡田 和大(久留米大学病院 臨床検査部)
溝口 義浩(公立学校共済組合九州中央病院 医療技術部検査技術科)
演者: 穴井 智也(熊本大学病院 中央検査部)
川満 紀子(九州大学病院 検査部)
寺脇 健太(独立行政法人国立病院機構九州医療センター 臨床検査部)
楳田 明美(社会医療法人雪の聖母会 聖マリア病院 中央臨床検査センター)