令和４（2022）年2月19日に開催されました第42回九州肝臓外科研究会はコロナ感染症のためリモート開催にも関わらず、お蔭様で大変な盛会のうちに終了することができました。これも参加いただきました先生、ならびに関係各位の方々の一方ならぬご協力ご厚情のおかげであり、深く感謝申し上げます。

現地集合が不要であったためか通常より多い80名以上の先生にご参加いただき、リモート開催にも関わらず九州肝臓外科研究会らしい忌憚のない意見交換や活発な討論ができたのではと思っております。主題１（肝切除周術期の分子標的薬使用の経験）では、肝細胞癌が集学的治療の時代を迎えている中で、様々な最新の知見をご教授いただきました。主題2（腹腔鏡下肝切除の限界）では腹腔鏡下肝切除が工夫を重ねることで標準手術になっていることを感じました。これらの分野は今後も発展を続けることが予想され、来年度からも切磋琢磨の議論が続いていくものと、期待しております。また、主題3では、宮崎大学　七島先生に肝臓外科の歴史を語っていただきました。今回の研究会の大トリに相応しい壮大な内容でした。深く感謝申し上げます。

肝臓外科はパラダイムシフトの時代を迎えており、この時代に肝臓外科を専門としていることに幸せを感じますし、本研究会が果たす役割はますます大きくなっていくと確信しております。本研究会がこれからも益々発展し、九州から世界へ飛翔することを祈念しております。

最後に、この会の運営、準備、開催に献身的なご協力を賜りました大塚製薬工場の皆様のご厚情に心より感謝を申し上げます。大変有難うございました。

第42回九州肝臓外科研究会　当番世話人
九州大学　消化器・総合外科　准教授
吉住　朋晴