平成27年1月31日に開催されました第36回九州肝臓外科研究会は、盛会のうちに終えることができました。ご発表・ご協力いただいた皆様方には、当番世話人として、この場をお借りして心より感謝申し上げます。

研究会内では35題もの演題を発表いただき、熱くディスカッションがなされました。 「この症例をどうする?」では、アンサーパッドの回答が等しく分かれた事例もありました。臨床は迷いや逡巡の連続だとは思いますが、各施設からの検討を通して、その経験やアイデアを共有できたこと、さらには、次のエビデンス創出に繋がるような問題点を再確認できたことを大変嬉しく思っております。本ホームページ内には、当日の写真やアンサーパッドによる回答結果を掲載しておりますので、どうぞご確認下さい。

また、本研究会のもう1つの大きな目玉である多施設共同研究では、長崎大学よりまとめられた肝内胆管癌に対する検討が、この1月にASOに掲載されたばかりです。現在も3つの共同研究が走っており、研究会の足跡を確かなものにしつつあります。

今回も、夜の懇親会では、所属施設や経験年数関係なく、研究会内での議論を本音も加えて深めることができました。本研究会がこれからも益々発展し、九州から世界へと飛躍できることを祈念しております。今後ともご指導ご鞭縫の程、宜しくお願い申し上げます。

第36回九州肝臓外科研究会 当番世話人
鹿児島大学　臨床腫瘍学　教授
上野　真一